ビタミンDとは
最近、不妊治療のクリニックで葉酸だけでなく、ビタミンDの話を聞く機会も増えてきましたね。実は現代人に最も欠乏している栄養素の一つにビタミンDが上がっています。脂溶性のビタミンに分類されます。
ビタミンDには、キノコ類(植物性)に多く含まれるD2と動物性食品と皮膚にあるD3があります。D2もD3もあまり作用に大差がないため、総称してビタミンDと呼ばれます。
ビタミンD欠乏で起こること
・免疫力の低下 ・悪玉菌(カンジダ)の増殖 ・躁うつ ・ホルモンのアンバランス
・筋肉がつかない ・体重が落ちない ・弱い骨と歯
それ以外にも糖尿病・がん・そして妊娠に関わると考えられています。
推奨摂取量と食品
40IUの生物活性は1μgに相当し、4,000IU=100μgになります。食事摂取基準2015年版によると推奨量?上限は18?49歳男女ともに5.5?100μg/日です。
ビタミンDを多く含む食品でも100μgを毎日食事から摂取するのは非常に難しいです。食品から摂取する際は油と一緒に食べると吸収率が上がります。
日光浴によるビタミンD合成
人にとってビタミンDの最も大きな供給源は、皮膚にある7-デヒドロコレステロール(プロビタミンD3)です。日光(UVB)に当たることで活性型ビタミンD3に変わります。
肌の露出度10%・東京で夏に直射日光を30分浴びると、700?800IU(17.5?20μg)のビタミンDが作られるといわれています。日焼け止めを塗らずに浴びましょう。UVBは服やガラスを通過できないため、インドアな生活が多い方・外出時に日焼け止めを塗る方は万年ビタミンD不足になっているかもしれません。
ビタミンDと妊活の関係
順天堂大学の研究チームによると、生殖可能年齢の女性において血中のビタミンD濃度とAMHの値に相関関係があることが発表されています。AMHが低い女性≒ビタミンD不足という結果が得られています。さらにAMHには季節変動があり、冬にビタミンDを補充することでAMHの低下を防げることもわかっています。
卵子の成熟や着床を助ける働きをするといわれており、不妊治療の一環としてビタミンDが処方されることもあります。また精子を元気にするためにも役立つといわれています。
体外受精の成功率にもビタミンDが密接に関わっており、ビタミンD濃度が上がるにつれて受精率も上がることがわかっています。
2014年のイギリスの研究では、妊娠中にビタミンDを十分に摂取すると産まれる子の筋肉が強くなる傾向があることもわかりました。
また、妊娠中のビタミンD不足は高血圧・子癇前症・妊娠性糖尿病・早産のリスクが高まるほか、自閉症発症リスクを高めるとの研究結果もあります(Vinkhuyzen et al., 2016)。
ビタミンD受容体が生殖器を含めた全身の細胞にあることを踏まえれば、妊活中の摂取は必須です。DNAの転写に関わるため染色体異常とも切り離して考えることはできません。
まとめ
ビタミンDは日光に当たることが一番簡単です。日焼けが気になる方はサプリメントをおすすめします。妊活中はご夫婦でビタミンDの摂取に取り組みましょう。何かございましたらご相談ください。
銀のすず 不妊鍼灸マッサージ